株式会社ラクーンコマース様

株式会社ラクーンコマース様

国内メーカーの商品を海外の小売店に卸す越境ECサイト「スーパーデリバリー」を運営する株式会社ラクーンコマース。今回はグローバル戦略部長の元健一郎様と同部の浜本健作様に、越境ECならではの苦労や楽しさ、当社のサービスを利用して良かった点などをお伺いしました。

安くて早い国際宅配で一気に流通が拡大

――企業プロフィールを教えてください。

元様:株式会社ラクーンホールディングスの事業会社として、2002年に開設された企業間取引(BtoB)サイト「スーパーデリバリー」、受注・発注を一元管理できるクラウド受発注システム「COREC(コレック)」、輸出販売サービス「SD export(エスディ―エクスポート)」をメインに展開するEC事業を旧ラクーングループより承継し事業活動をしています。

SD exportについては、越境ECのハードルとなっている契約書、通関、インボイス、決済、言語などを弊社が行いますので、日本のメーカーさんはすぐにでも海外に商品を販売することが可能です。

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――どのような商材をどんなプラットフォームで販売していますか?

浜本様:基本的にはアパレルと雑貨が多いですね。あとは日用品、本、食品など、さまざまなものが売れています。海外では今、日用品が強いんですよ。例えば陶磁器の食器ですね。すごく人気があります。

元様:特に波佐見焼が好評で、ものすごい量を輸出していると思います。

浜本様:ちなみに現在、日本側の企業は2800社、商品数は型数で130万点を取り扱っています。型数なので色やサイズもまとめた数となっており、実際にはこの数倍の商品数です。

――いま利用している物流サービスの利用期間、規模、主な仕向地を教えてください。

浜本様:国際宅配便と在庫管理の2種類のサービスを利用しています。ECMSジャパン(以下、ECMS)を導入させていただいたのは2017年4月で、導入してから一気に流通金額を伸ばすことができました。

当時は、国際郵便のEMSと大手クーリエしかなかったんですよ。競合と差をつけるためにも、クオリティが高くてリーズナブルな送料を提供したいといろいろ探していました。そんな中でECMSの利用を始めたのですが、非常に相性が良いと感じています。

主な仕向地は香港と台湾で、北米圏のアメリカとカナダも増えてきています。EUは今のところ特化した国はないのですが、フランスとドイツが伸びてきていますね。香港、台湾以外のアジア諸国やオーストラリアもよく出ます。ECMSにご協力いただいているエリアでは、香港と台湾がかなり大きいです。

――ECMSをご利用いただく前は、物流面でどのような課題がありましたか?

浜本様:EMSと大手クーリエを利用していましたが、送料が高く、購入が思うように進まないというのがあって。その頃いちばん安かった国際郵便の船便を利用してみたら、確かにEMSに比べると30%ほど価格を抑えられました。

ただ、船便だと届くのに時間がかかる上、出港した後にトラッキングできないという問題があるんです。やはりお客様の満足度を考えると、空の便で迅速にお届けしたいですから、送料に関する部分が課題でしたね。

ECMSは、国際郵便の船便で送るよりも安くて早いんですよ。安いはずの船便よりさらに安くて、飛行機だから早く届く。これはやっぱり大きくて、お客様の購買につながりやすいですよね。

最初は香港と台湾だけECMSのサービスを利用していましたが、その後タイやシンガポールなどのアジア諸国を追加して6か国になり、あれよあれよといううちに流通が拡大していきました。契約初月の送り状の枚数は、今では数十倍になりましたね。

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配送会社と信頼関係を築くことが何よりも重要

――ECMSを利用して良かった点や導入効果を教えてください。

元様:ECMSを利用していなかったら、ここまで流通量が拡がってないですよね。それと、弊社は豊富な商品数で幅広くやっているので注文数が少ない商品も多いのですが、ECMSは低重量帯に強くて、それもすごい良かったと思っています。

浜本様:積極的な料金と協力体制が大きいですね。はじめのうちは「この国にこの商品送れますか」とか、そういう細かい部分もECMSに確認しました。他業者さんだとなかなか回答を得られなかったのですが、小回りの利く対応で助かりました。その後も何度も倉庫を見せていただいたり、いろいろなご提案をしていただいたりと、しっかりと関係性を築いていけたのが良かった点です。

元様:浜本はECMSのサービス導入当初から関わっていますが、ECMSとの関係性はすごく重要だったんじゃないかと思います。配送業者さんと商談をしても、うまくいかないことが本当に多いですから。関係性ができていない中で、儲けようという気持ちが先走って完全に一方通行だったりすると、うちとしても小売店さんに使ってもらいたいと思えないですし。

浜本様:ひとつのチームとしてビジネスを大きくさせたいというか、みんな本当に仲間ですよ。

――ECMSに今後期待することはありますか?

浜本様:まずは、現在利用している国際宅配便と在庫管理の2つのサービスを今のクオリティのまま続けてほしいです。弊社が普通じゃないことをやっているが故、普通じゃない依頼をすることもありますが、お互いにしっかりとビジネスできるよう、win-winの関係性で現状を守っていただきたいと思っています。

あとは、将来を見越して、より早く届けるにはどうしたらいいかという領域にも積極的に関わってほしいと考えています。

台湾からの流入キーワードを見ると「ECMS」が入っているんですよ。台湾での知名度がけっこう上がってきているみたいですね。ECMSはこれからまだまだ伸びるでしょうから、すごく楽しみにしています。

元様:私はアメリカとオーストラリアへのサービス拡充を強く熱望します。それと、今まで以上に世界が近くなってくる時代だと思うので、ECMS自社便に搭載した荷物が1-2日で配達完了するサービスを期待したいです。

――貴社の今後の展望をお聞かせください。

元様:弊社は現在134か国にサービスを展開できる状況になっています。というのも、国ごとに言語や消費傾向、習慣、売れ筋が全く異なるので、その国に特化したやり方が必要なんです。

1か国ずつの流通額を増やすためにローカライズを強化して、さらに大きなマーケットにしたいと考えています。

浜本様:ライブコマースの配信が非常に好評なので、今後も力を入れたいと思っています。リアルタイムでコミュニケーションを取ることで信頼関係を作っていきたいですから、商品説明やメーカーさんのご紹介だけでなく、話題の日本食をテイクアウトして実際に食べてるところを配信したり、いろいろやっています。本当に大変ですけど楽しいですね。

弊社はBtoBサービスなので、海外の人が日本の商品を購入して、店頭やネットで販売することで消費者の手に届きます。聞いたことのないような国へも送っているんですよ。消費者からすると、おそらく一生出合わなかった商品かもしれないわけです。それを我々が繋いでいると思うと、非常におもしろい仕事だなと感じます。