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tenso株式会社様

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2008年に海外発送代行サービス「転送コム」、2012年に購入サポートサービス「Buyee(バイイー)」を開始したtenso株式会社。今回は、執行役員でサービスプランニングDiv.の西尾里美様に、国際配送や会社の今後の展望について語っていただきました。

重要なのはサービスのクオリティと配送料

――企業プロフィールを教えてください。

西尾様:弊社は現在、「転送コム」と「Buyee」という二つの海外向けサービスを運営しています。転送コムは海外在住の方向けの転送サービスを行っており、「日本のECサイトで商品を購入したいけれど海外発送していない」という時に、お客様が注文した商品を弊社の倉庫で一旦受け取ってから指定された海外の住所へ転送します。

お客様にECサイトの会員登録や注文をしていただくため、基本的に日本語が読める方が利用するサービスなのですが、世界中を見ても日本語がわかる方はあまりいらっしゃいません。そこで、言語や決済でお困りの方向けに、「この商品を買ってください」という依頼から入るのが購入サポートサービスのBuyeeです。サイトの対応言語は日本語と英語のほか、中国語の繫体字と簡体字、タイ語、インドネシア語、韓国語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語の10言語となっています。

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——どのような商材を販売していますか?

西尾様:転送コムは日用品やアイドルのファンクラブの会報誌などさまざまなものが出るので、お客様のニーズがつかみづらい傾向にあります。BuyeeはCtoCのマーケットプレイスを利用する方が多く、弊社が購入サポートをしますので、個人で出品しているホビー系の商品など買いづらいものがよく出ます。例えば、アニメのフィギュアやアクリルスタンド、K-POPアイドルの生写真などは、日本語が読めたとしても手に入れるのが難しいですよね。

あとは腕時計やスニーカー、年代物のお酒などのコレクション系、希少性の高い骨董品もニーズがあります。アパレルはもちろん出ますから、幅広い商材を販売している状況です。現在は転送コムよりもBuyeeのほうが大きい市場になっております。

——いま利用している物流サービスの利用期間、規模、主な仕向地を教えてください。

西尾様:1年ほど前から国際宅配便サービスを利用しています。お預けしている荷物数が少なく大変恐縮なのですが、ECMSさんの場合、規模は月に7000~8000件くらいです。ECMSジャパンでの主な仕向地は香港、台湾、韓国になります。

香港の場合は、購入サポートサービスの競合が少ないので利用者数が多いのはもちろん、商品もホビー系に限らず全般的によく出ます。台湾は大企業が3社ほど参入していますが、アクセスベースでいうと弊社を利用してくださるお客様が多いようです。

——ECMSをご利用いただく前は、物流面でどのような課題がありましたか?

西尾様:同内容のサービスを提供している数ある企業の中から選んでいただくためには、サービスのクオリティや価格が重要になります。特に国際配送費用を重要視するお客様が多いので、いかに選んでいただきやすい送料を提供するかという部分が課題の一つでした。

弊社は郵便のEMSがメインの配送手段でしたが、6月から大幅な値上げがありました。円安(2022年6月取材時)が進んだことで単価が上がる傾向にあり相殺されている部分もあるかもしれませんが、北米では60~70%くらいの上昇率になっていて大きな影響が出ている状況です。

ECMSの場合、容積を小さくすることで輸送費用も圧縮されますから、中華圏のアパレル業者さんのようにビニールの袋に入れ直すなどの工夫ができたらと考えていますが、梱包に関してはまだそこまで踏み込めていません。弊社では同梱やおまとめ配送の際、高さの調整ができるダンボールで詰め直しています

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越境ECを利用するお客様は今後も増えていく

——ECMSを利用して良かった点を教えてください。

西尾様:価格面が良かったところですね。初めて海外輸入をする方は、送料が高すぎると購入をためらってしまいます。その点、ECMSには良い料金をご提供いただきましたので、それがフックになって利用者様が徐々に増えています。あとは転送コムでいうと、転送サービスの競合はほぼ郵便を利用していますから、配送手段が充実しているという差別化ができたと思っています。

——ECMSに今後期待することはありますか?

西尾様:お客様のニーズがあるにも関わらず輸送できない商品がけっこうあります。例えば医薬品、香水、マニキュアなどは、海外に住む日本のお客様含め、たくさんの方からご要望をいただいている状況です。なので、そういったものを配送できるルートができるといいですね。ECMSは、SDSで危険品ではないと証明できれば送れる場合もあるとのことですから、今後問い合わせをさせていただくかもしれません。

——貴社の今後の展望をお聞かせください。

西尾様:コロナになってから越境ECを利用するお客様が増えました。今後インバウンドを再開しても、オンラインで海外の商品を買うという体験をしたお客様は、引き続き越境ECを利用するのではないかと考えています。ですから、まずは現在のビジネスを大きくしていきたいと思っています。

ほかにも、フロムジャパンだけでなく、他国から第三国へ輸出入できるマーケットプレイスを一部始めているので、こちらも育てていきたいですね。弊社のサービスを利用するお客様はアメリカの方が多いですから、アメリカから香港、韓国からアメリカなどのスキームを考えています。

また、グループ会社のBeeCruise株式会社では、越境している感覚なしにショッピングができるという取り組みを行っています。例えば台湾で日常的に使われている「Shopee」にメルカリさんと連携し越境販売することで、ローカルなお客様の目にも止まりやすいようにしています。フロムジャパンに関しては、この取り組みを通してさらに広げていきたいと考えています

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